ペン先のように心も柔らかく
こんにちは!しのです。
「文房具」という言葉を聞いた時に、はじめに思い浮かべるものってなんだろう、と考えることがよくあります。あえて分類をするとしたら、ノートやペンなどの「書くため」の文房具、はさみやカッターなどの「切るため」の文房具、のりやテープなどの「貼るため」の文房具。ざっとこんなところでしょうか。
きっと大多数の人が「書く」を想像するのではないかなぁと思ったので、トップバッターを飾ってもらう文房具は、「書く」文房具にしてみようと思います。
「書くこと」に新しさを
文字を書くというと、毎日様々な人が当たり前のように行っていることであまり新しいことを発見したり楽しいと感じたりするものではないかもしれません。
わたしは、どちらかというと好きなノートに好きなペンで文字を書くということに幸せを噛み締める方ですが、必ずしも全員がそうであるとは限りませんよね。むしろ、当たり前のことすぎて飽きてきてしまったり…なんていうこともあるかもしれません。
そんな、「なんとなく書くことが習慣化」した時にわたしがペンケースから取り出す文房具をご紹介したいなぁと思います。
しなやかに、色鮮やかに
ぺんてる株式会社の「Art brush(アートブラッシュ)」
簡単に言ってしまうと、色つきの筆ペンです。
特に書道などを習っていたというわけではないのですが、筆ペンって魅力的だなぁと思うのです。
筆ペンのイメージって、大抵は年賀状や手紙に使うような「筆の代わり」の筆記具なのですがアートブラッシュの素敵なところは、単体で魅力的なところ。
「アート」と名前がつくように、画材としての役割を担ってくれます。文字を書くというイメージから、絵を描くというような転換が利く珍しい文房具です。
カラーバリエーションは18色ととても豊富なのですが、わたしのオススメしたいポイントはそこではなく「色の名前」です。
レッド、オレンジ、ピンクというような、いわゆる定番色ももちろんあるのですが、一押しの色は「ターコイズ」。日本語で言うと、「青緑」といったところでしょうか。
筆ペンって、「書きにくい」「使いづらい」そんなイメージの強い人って多いと思います。わたしも書きにくさにはとても共感します。それに、筆ペンを普段使いする人ともあまり出会わないですよね。
それに、筆ペンのインクが紙に滲みをつくる様子って、すごく繊細で見ていて飽きないんです。(こういうところ変態と言われやすい)
「書く」って楽しいんだよ、ということ
使い慣れたボールペン、いつも筆箱に入っているシャープペン、頂き物の大切な万年筆、どれも思いがあって、馴染みがあって、素敵な筆記具だと思います。わたしにも大切な人からもらったペンや、お金を一生懸命貯めて買った万年筆があります。どれもとても大切で、かけがえのないものです。
毎日文字を書いていたりノートを取っていたりすると、「書く」ということがとても単調になることがあります。ペンはあくまでも「ツール」でしかなくなる、そういう感覚です。その感情が生まれた時に、もっと「書く」を大切にしたいと思うようになった時、わたしが手に取ったのものが筆ペンでした。
ボールペンにはありえないようなしなり具合、トメ・ハネ・ハライ。
同じ「書く」という動作の大きな変化を感じて、とても幸せな気持ちになったことを今でもずっと覚えています。
そのための文房具が必ずしも筆ペンだとは思いません。でも、なんとなく気分が乗らない、そんな人には一度使ってみてほしいなぁと願う、筆ペンのおはなしでした。