文房具のおはなし

毎日が少し素敵になれば嬉しい

2016年に出会った最高の文具たちベスト10をまとめました

こんにちは!しの(@shino74_811)です。

2016年ももう残すところあとわずかですね。

 

1年間ありがとうございました。

文房具が大好きだと気がついて約15年、特にここ3年はその好きの域も「変態」と呼ばれるまでになりました。ありがたいことです。

 

先日、父親が珍しく私の部屋に入ってきてこう言いました。

 

「しのの部屋は、文房具屋か?雑誌に掲載されていた〇〇も、ネットで見た◆◆もあるじゃないか…!」

…そんなことはないのですよ。

 

ただ、そう言いたくなる父の気持ちも汲み取りました。

私の部屋は入ってまずはじめに家具と文房具以外のものが目に入らないのです。

 

けれど、私は文房具マスターでもないし、文房具のプロでもなんでもありません。

得意な分野は時間も忘れて語り倒すけれど、不得意な分野(のりとか接着剤とかはめっぽう弱い)に関してはほとんど知らない…とても偏りがあります。

 

テレビで話題の文房具や雑誌に掲載されている文房具は、掲載されるなりの理由があるから注目を集めているのでしょう。(なので一応買って使ってみています)

 

ですが、私個人の感覚では話題にもならなかった・陰から顔を覗かせていたような引っ込み思案文具にも、たくさんの魅力があります。そして、そんな文房具が私の部屋には多いため、「文房具屋」だなんて、口が裂けても言えないのです。

 

ということで、今回はそんな私の2016年に出会った愛しい文房具を紹介して2016年を締めくくろうと思います。個人的な愛のみで突っ走ります。いきます。(大丈夫か)

 

 

それでは、 

【2016年に出会った最高の文具たちベスト10】

 

 

第10位 軽さと色味に心を打たれる。内部機構まで愛おしい。「ステッドラー アヴァンギャルド ゴールド」

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 元々ステッドラーアヴァンギャルドも好きだったのは好きだったのですが、なんとなく製図のイメージの方が勝ってしまって、わざわざ購入するほどではないなぁと思っていたのですが、ゴールドに出会ってしまうと買わずにはいられない性分でした。

 

だって、金ピカというわけではなくアルミボディのおかげでさらっとゴールドなんです。軽くて可愛い。また、海外製の多機能ペンには多い「ペンデュラム機構」を採用しています。日本語に直すと、振り子式ボールペンです。出したい色を上に向けてノックするとその色が出てくるっていう、魔法のような仕組み。考案した方ってすごいなぁとつくづく感じます。

 

 

第9位 名前に惑わされるんじゃない。手触りに惚れる。「サンバレー オニオンスキンノート」

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正式名称はやや長いので省略しました。

名前に負けました。まず。オニオンスキンノートなんて言われてしまったら買わずにどうしろと…?と思うのはわたしだけでしょうか。

 

実際の手触りは確かにふかふか。紙がへなへなですぐに破れてしまいそうな感覚がやみつきになります。なんていうんだろう、か弱い女の子を守ってあげたくなる感覚。(伝わりますか…あなたの心に語りかけています…)

 

 

第8位 名古屋で出会った運命の人。魅力のある一般人扱い。「トンボ鉛筆 ZOOM L102」

f:id:shino74:20161230205303j:plain 基本的に暖色が好きなのですが、ことエメラルドグリーン・ピーコックグリーン系の色に弱くて、トンボのボールペンの現行販売されているボールペンの中でもこんな綺麗な色のボールペンは見たことがないなぁ…と、たまたま名古屋に出かけた時に手に取っていました。

 

油性のボールペンがなめらか戦争を繰り広げる中、このボールペンはなめらかというより「さらさら」という言葉の方が強いのではないでしょうか。適度に筆圧が必要で、少し乾きつつあるけれどちゃんと潤いもあって、最高の書き味でした。

 

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ちなみに、中のインクはこうなっているのですが、これも綺麗ですよね。普通この値段帯のボールペンならプラスチックタンクの替え芯がぞんざいに埋め込まれているのですが、丁寧にアダプターが入っていまして、このアダプターから替え芯を抜く感覚が「スルッ」としていて堪らないので試していただきたいです。

 

 

第7位 買いすぎた。憧れのマット色&黒クリップ「ラミー サファリ ライラック

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並べるとニヤッとしませんか?します。昔は黒クリップもサファリの定番色で発売されていたというのに、わたしが物心ついてラミーに目覚めた頃には黒マット以外は銀クリップになってしまいました…。銀クリップだって格好いいですしわたしも何本も持っているのですが、このライラックを見た時に思いました。

 

「この黒に勝る者はいない」と。

 

この3本にプラスして、ライラックのボトルインクもカートリッジインクも同時に購入していました。購入してから1か月くらいはしばらく満たされていたなぁ。確か購入から半年ほど経ちましたが、今も変わらずにスタメンでバリバリ&ガシガシ働いてくれています。愛しい。

 

 

第6位 書くより触れるがメイン。愛でるノート「協和紙工 Artisan」

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 Artisan、日本語で「職人」という意味です。ノートに職人とつけるなんてどんなファンキーさだと思うのですが、触ればわかる。職人だ。

 

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わたし自身が、ノートは書くのもさながら触るのが大好きなので過去に色々なノートをすべすべして好きなノートにもたくさん出会いましたが、これは衝撃でした。とぅるん。とぅるるん。赤ちゃんのもち肌のような。

 

 


 

いかがでしょうか。これで今、半分です。

自分で勝手に企画して写真撮ってニヤッとして文章書いていますが、わたしはどうかしてるのではないだろうかとだんだん思ってきています。

 

でも、まだまだいきます。愛と勇気だけが友達って知り合いのなんとかパンマンも言ってました。 

 


 

 

第5位 パケ買いとはまさにこのこと。「モレスキン パステルグリーン」

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モレスキンは前職の時に「ページ数が多くてバンドが付いているから」という理由だけで使っていましたが、値段が高いのとデキるやつ風になりそうでわたしには似合わない気がしてあまり手に取らなかったんです。が、この色。

 

パステルグリーンって。ダメですよモレスキンさん。

 

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活版印刷で名前入れていただけたのも思い出深いです。

 

 

第4位 安いからとは言わせない。サラサ嫌いの私が悶えた。「ゼブラ株式会社 ヴィンテージサラサ」

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ここにきてやっとまともな話題の文房具を取り上げているような気がします。女性に「ヴィンテージ」っていう言葉投げかけたら8割くらいはその人に惚れるようにできています。女性って、そういう生き物。(ヴィンテージカフェとか家具とか好きですよね?女性のみなさん)

 

全部で5色展開なのですが、揃えても単色でも見栄えがちゃんとする綺麗なサラサです。サラサって、とにかくインクの消費量が尋常じゃなくてあまり使いたくないんです。書き心地がどうとかではなくコスパ的な問題であまり買いたくない。

 

だけど、これなら買う。いくらでも買います。どこまでもついていきますサラサさん。

 

 

第3位 インクの色に目覚めた冬。「エルバン コンバーター付きローラーボール&1670 アニバーサリーインク」

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ドゥエヘヘヘヘヘヘヘ。またしても、エメラルドグリーンです。エルバンはどのインクにしても色が綺麗かつ、とにかくボトルが可愛いらしい。インテリアになる文房具ナンバーワンのメーカーなのではないでしょうか。

 

コンバーターに直接インクを吸い上げさせてペン軸に入れる、という工程も万年筆のコンバーターとは少し違ってドキドキするし、もちろんローラーボールなので書き味もスラスラです。ボトルインクには「金の微粒子」なるものまで含まれていて、とにかく気が利きすぎのエルバンさん。

 

「HERBIN」と書いてなんで「エルバン」と読むんだよ!と言いたくなるフランス語の響きにも初めて聞いた時にはうっとりとしました。

 

 

第2位 あなたを待ってた。迷う間も無く手が伸びる。「リラ グラファイト鉛筆(TITAN)」

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 少し前にすごい高い鉛筆で一生かける鉛筆みたいなものが話題になっていました。それほどはすごくないけれど、全部が芯というこの鉛筆、どっからどう見ても炭素。

 

たまたま恵比寿で文房具屋さんに寄ったら、お店の隅っこの方に座ってました。そういうお店の前に出てこないタイプの文房具が愛しくてたまらない性格をしているんです。「わぁおまえこんなところにいたのかわたしと一緒に行くかい?」と聞いたところ、無言でコクリとうなずいてくれたので、さっそく連れて帰りました。

 

今もわたしの作業机の上で、ちょこんと見守ってくれています。(頭どうかしてる、とは言わないで)

 

 

きました!ラスト……

第1位 愛しき柔らか14金。純銀ボディにひれ伏す「ヴァルドマン チェス 万年筆」

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2016年で購入した文房具の中では一番高価だったかもしれないです。ヴァルドマンというメーカー自体はおそらくあまり有名ではなく、わたしの友人に聞いたところ100%の確率で頭に?が浮かんでいました。

 

私が初めてヴァルドマンを知ったのはちょうど2年前。「純銀」という言葉が頭から離れませんでした。ドイツのメーカーなのですが、発祥が貴金属づくりの有名な地域だったことで、全てのペンが純銀(925)で作られているということなのだそうな。

 

現行販売されているモデルはスチールのペン先のみなのですが、運命的に14金のペン先に出会ってしました。万年筆を生まれて初めて使うようになってから、3年目にして初の金ペン。柔らかすぎて、書き始めは泣きそうでした。

 

うーん、サーロインとヒレみたいなことでいいですか?(ダメです)

 


 

走りきりました。

ここまで一緒に読んでくださった方、ありがとうございます。

 

まさか、年の瀬にこんな勢いのみで何かを書くことになるとは思っていませんでした。

2017年、きっとまたたくさんの色々な文房具に出会いわたしの生活は幸せなものになるのだろうなぁと予感しています。

 

また、ゆっくりおはなししましょう。

ありがとうございました!

 

それでは、良いお年を!